外国人の求人の拡大をどう思うか
来年の４月に対応できる様に、今年最後の国会で充分な議論も交わされないうち外国人に求人の幅を広げる法案が可決されました。人材不足が深刻な幾つかの業種に対して、外国人材を採用しようというものですが、多くの問題を抱えている様な気がしてなりません。外国の方にとって、日本の企業で働く事が本当に良い結果を双方にもたらしてくれるのであれば、それはそれで非常に有り難い事です。でも一方で、やはり規制はかかりそうですが、人件費を安く抑えるために、低い賃金で働かされてしまう懸念が拭えないと感じているのは、きっと自分以外にもたくさんいると考えています。そもそも、どうして人手不足が深刻なのかと云うと、賃金が安いうえに仕事が過酷なので人が集まらないという業種に、それが集中しています。ならば、安易に外国の方に働き手を求めるのではなく、相応な対価としての賃金を保障できるのであれば、日本人も求人に対して、もっと積極的になる筈です。政府には法案の正しい運用について、しっかりと舵とりをして欲しいものです。